出版社内容情報
映画は国民国家,ナショナリズムの形成にいかに深く関わっているか.このことを,ハリウッドからアジア,アフリカ映画までの世界的視野で,映画の誕生から現在まで具体的に検証する画期的労作.
内容説明
「国民」が創造/想像される過程を、越境する映画史のなかで解読する。
目次
国民と映画―同じ性質を持つ二つの現象
第1部 映画の国際連盟(永遠のロシアにおけるソヴィエトという挿入句―とロシアは思っているのだが;ドイツ、光と影;フランス的パラドクス;ハリウッド、アメリカの灯台、あるいは世界の中心;迂回と不在)
第2部 未来なき発明のさまざまな現在(戦後の旧世界;新興諸国;ネットワーク時代の映画と国民)