海を渡る「慰安婦」問題―右派の「歴史戦」を問う

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海を渡る「慰安婦」問題―右派の「歴史戦」を問う

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  • サイズ B6判/ページ数 143,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000222327
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

歴史修正主義者たちは「歴史戦」と称して、海外への情報発信を強めている。その実態を詳細に検証する。

内容説明

「米中韓が連携し、「慰安婦」問題で日本を攻撃している」。そんな危機感を抱く歴史修正主義者たちは「歴史戦」と称して、アメリカなど海外への情報発信を強めている。ネットによる情報拡散のみならず、現地での集会や訴訟も展開。政府も加わった「歴史戦」の実態を詳細に報告し、歴史認識と政治のあり方を問う。

目次

第1章 「歴史戦」の誕生と展開(「歴史戦」前史―転機としての「一九九七年」;情報戦―第一次安倍内閣時代の右派論壇 ほか)
第2章 アメリカ「慰安婦」碑設置への攻撃(日系アメリカ人が「慰安婦」碑に反対しているという誤報;実態のない「日本人いじめ」 ほか)
第3章 謝罪は誰に向かって、何のために行うのか?―「慰安婦」問題と対外発信(マウマウ記念碑;「連累(implication)」という概念 ほか)
第4章 官民一体の「歴史戦」のゆくえ(男女共同参画批判と「慰安婦」否定論;一九九〇年代の歴史修正主義と「慰安婦」否定論 ほか)

著者等紹介

山口智美[ヤマグチトモミ] [Morris‐Suzuki,Tessa]
1967年生まれ。モンタナ州立大学准教授。専門は文化人類学、フェミニズム

能川元一[ノガワモトカズ]
1965年生まれ。大学非常勤講師。専門は哲学

モーリス‐スズキ,テッサ[モーリススズキ,テッサ]
1951年イギリス生まれ。オーストラリア研究協議会特別フェロー・オーストラリア国立大学教授。専門は歴史学、日本近代史

小山エミ[コヤマエミ]
1975年生まれ。「脱植民地化を目指す日米フェミニストネットワーク」(FeND)共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oldman獺祭魚翁

42
この本の存在を知ったのは全くの偶然でした。しかし、サンフランシスコの慰安婦像に関して、大阪市が姉妹都市関係を解消するに至って、その背景を知るためにも読んでおくべきだと思い、図書館で借りてみました。読んだ結果、やはり今まで感じていたこの国の状況は抜き差し鳴らないところまで来ていると感じたのです。非常に腹が立ったし、怒りを覚える内容でした。知ると云うことは大切なことなのです。今のこの国の状況を知りたいなら、いや知りたくなくても是非読んで欲しい本です。2018/01/08

更紗蝦

24
タイトルは『海を渡る…』となっていますが、これはかなり控えめな表現で、実態は「歴史修正主義によるデマ情報の海外への撒き散らし」です。政治的に右寄りの信条の人たち全員が歴史修正主義に与しているとは思いませんが、安倍晋三とそれを取り巻く“お仲間”の度を越した蒙昧さと下劣さと恥知らずさには、読んでいて頭がクラクラしました。「在外日本人の子供たちをいじめ被害から守る」という建前で慰安婦問題を否定するという戦略は、「海外邦人の保護」を口実にして海外派兵をごり押しする手口とよく似ています。2020/01/11

mj

24
本書は「歴史修正主義の動きの批判的分析を通して、現状への理解を深め、対抗策を編み出していくための一助となることを」目的としている。歴史戦の経緯、アメリカ「慰安婦」像設置への右派からの攻撃など、カレントな問題を扱っていて興味深い。副題からなんとなく予測できるが、強制連行の有無についての議論は軽く流されている。国家の意思としての強制連行さえ見つけられれば、「対抗策を編み出していく」ことはあまりにも容易だと思うのだが、あえて違う方法をとったことは、本書の商品としてのオリジナリティ・類書との差別化を図ったのかな?2017/10/19

hiroizm

22
日本の歴史修正主義グループの活動が、大量ジャンクメール送付など海外の日本研究家に対する嫌がらせに発展してると聞いて読書。2016年刊行ため少女像をめぐる米国での騒動がメインで時期は古いが、関係者の名前や発言などしっかり書かれて、この問題をもう少し深く知りたい人向けという印象。「『南京虐殺』『慰安婦問題』はいわれなき冤罪、これが事実とみなされているのは(中韓、左翼リベラルなどの)反日プロパガンダに負けているからだ」と本気で信じ込んでいる人たちがこの活動の中心らしく、ほー、という感じ。2021/09/30

小鈴

21
全部読み終えたが読んだ価値があった。右派は国内の論争は終結したので海外を舞台に「歴史戦」(慰安婦問題を流布する人達に対して「ない」主張を物量で展開すること)を戦っている。その全体像を確認できる。国内の保守論談については倉橋耕平『歴史修正主義とサブカルチャー』、慰安婦問題はこの本を押さえると現状を把握できる。政府(安倍政権)がいかに海外の慰安婦問題の歴史戦に関与しているかわかった。一方で、在米中国団体が慰安婦象設置に動くのはなぜなのだろうか。各地に設置運動が広がるのはなぜなのか。そのあたりも知りたいところ。2019/06/15

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