出版社内容情報
1968年,神保町の一角に生まれた小さなホール.「良いものはきっと受け入れられる」との信念のもとに,興行という立場から映画芸術を育ててきた著者.こぼれ話とともに,映画の作り手たちとの温かい交遊や,ホール裏でのスタッフの奮闘ぶり,女性映画人たちに力を与える活動の数々を,万感の思いをこめて綴る.
内容説明
女性が映画の世界で働くことすら反対を受けた時代。一九六八年、完成したばかりの岩波ホールの運営をほんの短い期間のつもりで引き受けた著者は、いつしか総支配人といういかめしい肩書きを背負って、映画という芸術を育てるために猛然と働き出した。ホールを通じて出会ったかけがえのない“仲間”たちとの思い出、優れた映画から学んだこと、平和運動や女性運動への信念などを情熱を込めて語る。
目次
第1章 岩波ホールの船出―ホール開き、ホール改造、社員探し
第2章 軌道に乗ったホール
第3章 映画が出会わせてくれた友人たち
第4章 映画からの問題提起
第5章 アジアから発信する
第6章 エンドマークなき情熱
第7章 過去を見つめながら未来を描く
著者等紹介
高野悦子[タカノエツコ]
1929年、旧満洲大石橋生まれ。51年日本女子大学卒業。53年東宝文芸部へ入社。61年パリ高等映画学院(IDHEC)監督科卒業。68年、岩波ホール創立と同時に総支配人に就任。1997年から2007年まで東京国立近代美術館フィルムセンターの初代名誉館長。世界各国の埋もれた名画の上映に力を注ぎブルーリボン賞、菊池寛賞など多くの賞を受賞。2004年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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