対談評釈 イエスの言葉/禅の言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000221801
  • NDC分類 190.4
  • Cコード C0014

出版社内容情報

直面する心と文化の危機の由来をたずね、その突破口を探る。イエス物語を禅の公案として読み、道元が言いとめる「経験」をパウロの「十字架」に重ねる。今日の稀薄なリアリティと空虚さはどこからくるのか。宗教の言葉に現代の像を探って。

内容説明

イエスの言葉と禅の語録に埋もれている、人を生かす力の源からの呼び声を探して。文化が大きな曲がり角に立っているという、共通の危機意識を土俵として対話する。情報革命とグローバル化が具現する精神の現実―自閉する自我、稀薄なリアリティ。宗教のはじまりにある経験とその自覚に、リアルな生命感への突破口を求め、言語のダイナミックスに、世界を立ち上げる力と、経験を奪う負の力の由来とを突き止める。対話篇「いきいきと生きるために」。

目次

序章 この空虚な世界は、どこから来たのか
第1章 我は、我ならずして、我なり
第2章 回心と汝―経験への道
第3章 心の場所
第4章 天地と人間をつなぐ気流
第5章 宗教の言葉
終章 イエスが立つ場/一人が生きる場

著者等紹介

上田閑照[ウエダシズテル]
1926年生まれ。専攻、宗教哲学。京都大学文学部哲学科を卒業後、マールブルク大学に学ぶ。Dr.Phil.取得(マールブルク大学)、文学博士(京都大学)。現在、京都大学名誉教授

八木誠一[ヤギセイイチ]
1932年生まれ。専攻、新約聖書神学、宗教哲学。東京大学とゲッチンゲン大学に学ぶ。文学博士(九州大学)、名誉神学博士(スイス、ベルン大学)。現在、東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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amanon

2
禅とキリスト教…お互い似通った要素がありつつも、やはり根本的には相いれない二つの立場。そのお互い譲れない部分を認め合いつつ対話を重ねていく二人の宗教者。対談集で比較的読みやすいとはいえ、それでもかなりのヴォリュームと内容で、ちゃんと読み通すにはある程度の教養と胆力が必要。個人的には有名な十牛図について解説する箇所が一番興味深く読めたか。この二人には更に色々なことを語ってほしかったが、惜しくも上田氏は既に鬼籍に入られている。今、深い見識をもって違う立場から自由に議論できる宗教者がどれだけいるだろうか?2016/09/17

terupoterupo

0
すばらしい対談だった。ふたつの言葉の交差のおかげで、世界のことがわかっていく。2013/03/17

piece land

0
もう少し理解したかった・・・2011/03/24

なにー

0
難しすぎて理解出来ない。 途中であえなく断念。2018/02/28

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