出版社内容情報
直面する心と文化の危機の由来をたずね、その突破口を探る。イエス物語を禅の公案として読み、道元が言いとめる「経験」をパウロの「十字架」に重ねる。今日の稀薄なリアリティと空虚さはどこからくるのか。宗教の言葉に現代の像を探って。
内容説明
イエスの言葉と禅の語録に埋もれている、人を生かす力の源からの呼び声を探して。文化が大きな曲がり角に立っているという、共通の危機意識を土俵として対話する。情報革命とグローバル化が具現する精神の現実―自閉する自我、稀薄なリアリティ。宗教のはじまりにある経験とその自覚に、リアルな生命感への突破口を求め、言語のダイナミックスに、世界を立ち上げる力と、経験を奪う負の力の由来とを突き止める。対話篇「いきいきと生きるために」。
目次
序章 この空虚な世界は、どこから来たのか
第1章 我は、我ならずして、我なり
第2章 回心と汝―経験への道
第3章 心の場所
第4章 天地と人間をつなぐ気流
第5章 宗教の言葉
終章 イエスが立つ場/一人が生きる場
著者等紹介
上田閑照[ウエダシズテル]
1926年生まれ。専攻、宗教哲学。京都大学文学部哲学科を卒業後、マールブルク大学に学ぶ。Dr.Phil.取得(マールブルク大学)、文学博士(京都大学)。現在、京都大学名誉教授
八木誠一[ヤギセイイチ]
1932年生まれ。専攻、新約聖書神学、宗教哲学。東京大学とゲッチンゲン大学に学ぶ。文学博士(九州大学)、名誉神学博士(スイス、ベルン大学)。現在、東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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