出版社内容情報
神経科学者が自分の脳を調べたらサイコパスだったことが発覚!
自らの脳を題材に“サイコパス”の真実に迫る科学的分析。
「山積されたスキャン写真の最後に読影した脳スキャン画像はひどく奇妙なものであった。それまで私が記載してきたスキャン画像の中でもまさしくもっとも異常なものに思えた。この画像のかわいそうな持ち主はサイコパスであるか、少なくともこれとかなり一致する画像特徴を有していることを示していた。このスキャン画像の主が誰かに気づいた時に、なにかの間違いであろうと思いこまないではいられなかった……。しかし間違いではなかった。あろうことか、このスキャン画像の持ち主とはなんと私であった」(原書「解説より」)。
「人間の生物学的要因は,その行動にどの程度影響を与えるのであろうか?」
サイコパスとは,「精神病質(その人格のために本人や社会が悩む,正常とされる人格から逸脱したもの)である人」と辞書に記されており,共感性の低さ・自制心の欠如・大胆さなどに関連する先天性のパーソナリティ障害と言われている。本書の著者,神経科学者のジェームズ・ファロンは,サイコパスの脳の構造上のパターンを探していたところ,なんと自分が精神病質の脳の持ち主であることが判明。本書は,その後自らを研究材料に,精神病質と犯罪性との関連性を研究した結果を書き下ろしたものである。
プロローグ
第一章 サイコパスとはなにか?
第二章 悪の醸成(Evil Brewing)
第三章 殺人者の脳
第四章 血のつながり
第五章 第三の立脚点
第六章 表沙汰
第七章 愛と他の抽象的なもの
第八章 私の脳内の一群
第九章 サイコパスの脳を変えることはできるのか?
第十章 なぜサイコパスは存在しているのか?
内容説明
最新の脳科学で読み解く、サイコパスの心の闇!神経科学者が自分の脳を調べたらサイコパスだったことが発覚!自分の個人的経験と科学的分析とを結びつけることによって、著者(ファロン)が読者と分かち合おうとしていることとは…
目次
第1章 サイコパスとは何か
第2章 悪の醸成
第3章 殺人者の脳
第4章 血のつながり
第5章 第三の立脚点
第6章 表沙汰
第7章 愛とその他の抽象的概念
第8章 私の脳内の一群
第9章 サイコパスの脳を変えることができるのか?
第10章 なぜサイコパスは存在しているのか?
著者等紹介
ファロン,ジェームス[ファロン,ジェームス] [Fallon,James]
カリフォルニア大学アーヴァイン校所属の神経科学者で、この分野での受賞歴があり、同校において精神医学と神経学の医学部生、大学院生、臨床家に35年間教鞭を執ってきた。Neuro‐Repairは同業者の国内連合によってその年の新設バイオテクノロジー会社の第1位に選ばれ、幹細胞研究の飛躍的進歩を推進した
影山任佐[カゲヤマジンスケ]
医師・医学博士。1948年福島県郡山市にて出生。昭和47年東京医科歯科大学医学部卒業。昭和49年(1974年)同大学・難治疾患研究所犯罪精神医学部門助手。昭和53~54年文部省在外研究員(パリ大学犯罪学研究所、サンタンヌ病院)。東京工業大学保健管理センター助教授を経て、平成6年同大学教授。平成10年同大学大学院人間環境システム専攻教授(都市環境学、犯罪精神病理学)。平成14年度日本犯罪学会賞受賞。平成24年4月同大学名誉教授・郡山精神医療研究所顧問。平成26年昭和女子大学客員教授。日本犯罪学会理事長、日本精神医学史学会理事、全国大学保健管理協会名誉会員、全国大学メンタルヘルス研究会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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