出版社内容情報
民主主義と人権を護るために。米国最高裁の歴史をふり返りながら、著者自身の司法哲学、憲法論を語る。
内容説明
現職のアメリカ連邦最高裁判所の裁判官が一般読者に向けて著したアメリカ憲法裁判論。最高裁判所の示す憲法解釈に、人々が従うようになったのはなぜか。民主主義と人権を護り、司法が国民の信頼を勝ちとるまでの歴史をふり返りながら、リベラル派と目される著者自身の司法哲学、憲法解釈のあり方も語る。
目次
第1部 人民の信託(司法審査―変則の民主主義;司法審査制の確立―マーベリー対マディソン判決;チェロキー;ドレッド・スコット;リトル・ロック;今日の事例)
第2部 機能する判決(基本アプローチ;連邦議会・制定法・立法目的;執行部門、行政活動と相対的専門性;州と連邦制―脱集権化と補完性;他の連邦裁判所―専門化;過去の判決―安定性)
第3部 個人を保護する(個人の自由―永続的価値と均衡性;大統領、国防、憲法に対する責任―コレマツ;大統領権限―グアンタナモと憲法に対する責任)
著者等紹介
ブライヤー,スティーブン[ブライヤー,スティーブン] [Breyer,Stephen]
1938年生まれ(サンフランシスコ・カリフォルニア州)。1994年、アメリカ連邦最高裁判所裁判官(現職)
大久保史郎[オオクボシロウ]
立命館大学名誉教授。1943年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程(単位取得中退)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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