内容説明
アメリカ国内の過酷な人種差別を白人が有色人種を支配する世界システムの一環ととらえるブラック・インターナショナリズム。その思潮の高まりの中、多くのアメリカ黒人たちが、日露戦争に勝利した日本に有色人種の擁護者としての大きな期待を寄せた。その後の日本の中国侵略によって裏切られ、日米開戦によって封印されたアメリカ黒人の苦闘と挫折の歴史を辿る。
目次
1 有色人種の擁護者
2 有色人種の潮流の高まり
3 階級か肌の色か?
4 「ブラック・インターナショナル」の台頭
5 抵抗か不忠か?
6 人種と国家安全保障
7 ブラック・インターナショナリズムと白人リベラルたち
8 中国の再発見
9 中国の喪失
おわりに 戦時と平時、それぞれのブラック・インターナショナリズム
著者等紹介
ガリキオ,マーク[ガリキオ,マーク] [Gallicchio,Marc]
ヴィラノバ大学史学部教授。日米外交史、アジア冷戦史
伊藤裕子[イトウユウコ]
亜細亜大学国際関係学部教授。アメリカ政治外交史、戦後米比関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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