出版社内容情報
宗教は「救済」「解脱」といった超越的次元を志向しつつも,出産・成長・病い・老い・死など,人々の生存・生活の身近な問題に深く関わっている.多彩な切り口から「宗教」と「生命」をめぐる今日的な課題を浮き彫りにする.
内容説明
宗教は「救済」「解脱」といった超越的次元を志向しつつも、人びとの生存の場である環境や風景に意味をあたえ、出産・成長・病い・死など、人生の身近な問題に深く関わってきた。本巻では「生命=いのち」をキーワードとして、広義の「宗教」と生活者の身近な問題との関わりを多面的に考察し、宗教をめぐる今日的な問題を展望する。
目次
1 宇宙・自然・生命(聖のトポス;宗教の生命・環境観;生命の風景;殺生の逆説;近代の生命主義―自然主義への応答と宗教)
2 生老病死(命のはじまり;ダイエット・コスモロジーの近代―食と健康;老いと宗教;臨死が問いかけるもの―マイヤーズ問題の回帰)
読書案内 いのちへの問い
著者等紹介
池上良正[イケガミヨシマサ]
1949年生まれ。専攻、宗教学、民俗・民衆宗教研究。駒沢大学文学部教授
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