出版社内容情報
電子が多数集まると,超伝導に代表される,個々の電子のふるまいからは想像もつかない豊かな物理現象が現われる.その記述に不可欠な場の量子論の手法を解説し,電子間の斥力からいかにして超伝導が出現するかを示す.
内容説明
量子力学にしたがう粒子が多数集まると、超伝導や相転移など、個々の粒子のふるまいからは想像もつかない豊かな物理現象が現われる。このような凝縮系を記述する言葉ともいえる場の理論を、温度グリーン関数、線形応答理論といった巧妙な手法とあわせて解説する。それをもとに電子間の斥力からいかにして超伝導が出現するかを示す。
目次
1 多体問題と第2量子化
2 フェルミ液体論
3 フェルミ液体のグリーン関数による表現
4 相互作用表示と温度グリーン関数
5 線形応答理論とその応用
6 相関の強い電子系の超伝導
著者等紹介
山田耕作[ヤマダコウサク]
1942年生まれ。1965年大阪大学理学部物理学科卒業。現在、京都大学理学部物理学教室教授。専門は、凝縮系物理学
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