岩波講座 言語の科学〈2〉音声

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  • サイズ A5判/ページ数 282p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000108522
  • NDC分類 801
  • Cコード C3380

出版社内容情報

文法や意味,音韻など,言語のさまざまな側面を科学的にとらえる試みは着実に成果をあげている.一方,コンピュータの発達によって言語を情報科学的にとらえる研究も進展している.言語に関わる研究の最新の成果をもとに,具体的な言語現象から言語理論,および工学的な応用にわたって体系化した講座を,ご要望にお応えして第2次刊行する.

内容説明

言語の研究は文字言語に傾きがちであるが、最近では話し言葉の研究が重視され、コンピュータによる応用もめざましい。本巻では音声の産出から認識までのプロセス全体を、生物学的基礎から音声学、音韻論、そしてコンピュータによる応用まで重層的にとらえる。また最適性理論など、音声の理論的研究の最新の成果を紹介。

目次

1 音声学(音声と文字;分節的特徴と韻律的特徴;音声器官;音声記号;母音の分類;子音の分類;音節;超分節音;音声学と音韻論;イントネーション;パラ言語的情報の伝達;今後の音声研究)
2 音韻論(言語学と一般化;音素と音声素性;素性理論の発展;音声とモーラの再発見;フットの発見;規制と制約;最適整理論)
3 音声の生物学的基礎(口と耳の由来;発音器官の形態と機能;聴覚器官の形態と機能;音声の生成と知覚;生物形態から見た音声)
4 音声の分析と合成(音声生成のモデル化と音声合成;音声生成過程のモデル;音声の分析法;音声合成)
5 音声認識(音声認識の目的と課題;特徴パラメータとスペクトル距離尺度;動的計画法を用いたパターンマッチング;隠れマルコフモデル;言語モデル;音声ディクテーションシステム;音声対話システム)

著者等紹介

田窪行則[タクボユキノリ]
京都大学大学院文学研究科

前川喜久雄[マエカワキクオ]
国立国語研究所言語行動研究部

窪薗晴夫[クボゾノハルオ]
神戸大学文学部応用言語学

本多清志[ホンダキヨシ]
(株)国際電気通信基礎技術研究所

白井克彦[シライカツヒコ]
早稲田大学理工学部情報学科

中川聖一[ナカガワセイイチ]
豊橋技術科学大学情報工学系
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

satochan

1
どう発生するのか、どこから発生しているのか、どのように分類されるのか、どうやって分析するのか・・・。言葉を分類する研究や日本語教師をしている人に役立つ本だと思う。数式などもあるので、意味のわかる人が読めばなおおもしろいかもしれない。1文字ずつ区切ってしゃべると機械的で、息の継ぎ方を考えて言葉を出すようにしていけば、機械でも人間的になるのではないだろうか、と本書を読んで思った。そんなことが書いているわけではないが。人間のように口を動かして声をだす機械を作ろうとしている人はすでにそうしているのであろうが。。。2012/01/03

いちの

0
調音音声学に始まりコンピューターを使った分析まで。数式が出てくるとなんだかもうよく分からないけれど、さまざまな学者のさまざまな考えが載っていて読みごたえがあった。「言語の科学」シリーズは第11巻まであるらしい。2013/12/31

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