売国

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901428
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ある疑獄事件と友人の失踪――特捜部の検察官冨永は、宇宙開発を巡る戦後政治のタブーに迫ってゆく……社会派長編の傑作誕生!

『ハゲタカ』シリーズをはじめ、震災後の原発政策とリーダーシップのあり方を問う『コラプティオ』、農薬と日本の食の暗部に迫る『黙示』など、現代の日本社会が抱える問題に正面から挑みつつ、最上級のエンターテインメント小説を精力的に発表しつづける真山仁。2014年秋、作家生活10周年記念刊行の第一弾として、超弩級の謀略小説、社会派長編が誕生した。
今回の主人公は、気鋭の検察官・冨永真一と、宇宙開発に挑む若き女性研究者・八反田遙か。物語は二人の視点から描かれる。
遙は幼い頃から宇宙を夢見、日本の宇宙開発を担う研究者になるべく日々奮闘中。航空宇宙科学研究センター(宇宙セン)の指導教官・寺島に導かれ、我が国の宇宙開発の現状と問題点を目の当たりにする。それは宇宙開発の世界が生き馬の目を抜く世界であり、同盟国・アメリカとの関係の複雑さに触れることでもあった。
一方の冨永は、形勢不利だった殺人事件の裁判を検察勝利に導いた功績を認められ、特捜部に配属される。粘り強く次々に成果を出す冨永だったが、大学時代の親友の失踪を機に、奇妙な疑獄事件に巻き込まれてしまう。そしてその陰謀には、戦後の日本復興を支えた大物政治家の影があった……。
正義とは何か? 国益とは何か? 希望とは何か? 精緻な描写と骨太のストーリーに、誰もがページを繰る手を止められなくなるはず。日本の社会派小説の歴史は、ここからまた始まる!

内容説明

特捜部に赴任した気鋭の検察官・冨永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遥。ある汚職事件と友の失踪がつなぐ二人の運命。正義とは何か?国益とは何か?超弩級の謀略小説。

著者等紹介

真山仁[マヤマジン]
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収をめぐる熱き人間ドラマ『ハゲタカ』でデビュー。2007年に『ハゲタカ』『ハゲタカ2(『バイアウト』改題)』を原作とするNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」が放映され、大きな反響を呼ぶ。同ドラマは国内外で多数の賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

138
図書館本。うーん、消化不良だな。途中から急に尻つぼみ感。冒頭が面白かっただけにちょっと・・。すいません。2015/04/18

小説を最初に書いた人にありがとう

100
久々の真山仁、読み終えた。相変わらずスケールが大きい話だった。宇宙開発と売国奴問題を結びつけるとは考えたこともなかった。地検の検事と宇宙開発の女性研究員の2つの話が同時進行し、いつ絡まるのか??と思いながら読み進めた。後半の政治と公安警察が社会を牛耳ってる展開。よく小説では聞くけど実社会にもあるんかな??2016/09/18

starbro

91
スピード感があり、内容もかなりリアルでエンタメ小説としては一級品だと思います。一気に読みました。ただ主人公同士がほとんど絡まないという不思議な展開には唖然としました。次回作の構想でもあるのでしょうか?2014/11/27

Yunemo

87
あまりにも壮大な陰謀への挑戦。いろんな局面で、言われてみれば確かにという納得感もあって、ある意味現実味を感じます。それでもやはり、対フィクサーという設定でしかありえないのですね。特捜部とロケット開発の組み合わせにより、物語は展開。若い世代の夢と希望、瞬く間に打ち砕かれてしまう様。特捜部の有様、「国破れて正義あり」の意味。日本が日本として存在していく、自身の根底にも間違いなく横たわっている感情です。「冨永」の人間性に惹かれます。ハゲタカの「鷲津」にも劣らぬカリスマ性を今後も発揮する場面を望んで読了です。2014/11/03

川越読書旅団

66
久々の真山作品。敗戦後から続く日米の歪んだ主従関係を背景に疑獄事件と宇宙開発をパラレルに描く模範的な社会派小説。正義、国益、陰謀、そして強靭な意志が見事に描写されており、読み進めるほどにぐいぐいと引き込まれてしまう。ただ、広大な時間軸と次元軸の割に400ページ弱の紙数、最後は力技で無理やり全てを完結させてしまった感も否めない。続編を強く希求。2015/11/01

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