出版社内容情報
「性をめぐる概念と欲望」が,現代消費社会にどう展開していくのかを大胆に探る.執筆=水田宗子,井上章一,牟田和恵,赤川学,古川誠,川村邦光,笠原美智子,佐伯順子,金塚貞文,宮台真司,上野千鶴子,斎藤光
感想・レビュー
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わす
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体の曲線を見せまいとする上流の女と見られて構わない下流の女が大戦間期に平準化をとげる中で、見られることを引き受けまた見せようとする新しい社会階層の女が出現/新しい女が押し進めた純潔イデオロギー(結婚まで処女を守るべき)から純血イデオロギー(交接相手の血が体に混じり純潔な子を産めない)へ/全体を描くヌードが20世紀から体を断片的に描くように。女体外観の理想化を助長/仏教で否定的に見られた愛が肯定的な意味に転じたのは聖書翻訳が契機。明治知識人が色が愛より劣るとしたのは愛が男女平等な社会を実現すると考えたから2024/06/18