出版社内容情報
欧米の帝国主義と競合してアジアの植民地支配に乗り出し,無残に崩壊した日本の近代-.その問い直しは,近代日本の総体を世界史的な視野から捉え直し,アジア諸国との歴史意識の断層を埋める作業である.アジア近隣諸国から日本に厳しい目が集まっている今,アジア・欧米の学者と共に多角的にこの重大な課題に取り組む.ご要望にお応えして再刊する.
内容説明
本巻は、「文化」という表れの中に植民地的なものがどのように表現され、展開されたかをテーマとする。外地、植民地における表象文化、文化活動に対する考究と、日本国内における文化の中の植民地的なものの討究である。日本文化と、被植民地地域の民族的、伝統的文化の両面から追究し、伝統文化の変容、近代的文化の受容、またそれへの抵抗、屈従、韜晦といった様々な側面を明らかにした。
目次
1 マスコミと植民地(現地新聞と総督政治―『京城日報』について;中国在留日本人と現地雑誌;「少国民」たちの植民地 ほか)
2 大衆と「外地」(大衆オリエンタリズムとアジア認識;歌のなかの植民地;擬制の王国としての「満映」 ほか)
3 植民地文学の諸相(台湾の文学活動;一九四〇年前後在ソウル日本人の文学活動―『国民文学』誌と関連して;「満州国」の中国人作家―古丁)
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