出版社内容情報
東洋は,人類文明揺籃の地・東西文明交流の地であり,この精神世界の巨大な遺産を正しく評価・継承することは,現代必須の課題です.画期的なアプローチと第一線で活躍中の執筆陣を得た本講座は,1988年に刊行を開始し,好評裡に完結しました.東洋への思想的関心がいよいよ高まる今,読者からの強い要望に応えて三たび刊行します.
目次
1 言語現象としての「啓示」
2 スーフィズム(古典的スーフィズム―神秘思想とその象徴的表現;非現象から現象世界へ―イブン・アラビーの「存在一性論」;スフラワルディーと照明哲学;愛の形而上学―アフマド・ガッザーリーのスーフィズム)
3 イスラーム哲学の問題点(アヴィセンナ・ガザーリー・アヴェロエス「崩落」論争―『哲学の崩落』と『崩落の崩落』をめぐって;イスラーム思想における「存在」と「本質」;神・知性・人間―イスラーム的知性論のトポロジー)