出版社内容情報
一匹のノラとの出会いが、人生を変えることだってある。牛乳配達の青年とノラ猫キタカルの交流、こころはきっと前向きになる。
内容説明
一匹のノラとの出会いが、人生を変えることだってある。―キタカルとの出会い以来、それまで、近くにいながら縁遠きものだった猫という存在に、カメラと心のファインダーを向け続けた。―ある日、ともだちのしんぺいから手紙が届いた。ノラ猫キタカルとの日々を読むうちに、スケッチ帖はまだ見ぬ猫のスケッチでいっぱいになっていた。小学校高学年~一般。
目次
キタカル日誌(かさいしんぺい)
しんぺいの手紙(いせひでこ)
猫だもの(かさいしんぺい)
絵描きだもの(いせひでこ)
著者等紹介
いせひでこ[イセヒデコ]
伊勢英子。画家、絵本作家。1949年生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京藝術大学卒業。創作童話『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞を受賞
かさいしんぺい[カサイシンペイ]
葛西新平。IT系エンジニア、作家。1979年、東京都生まれ。会社勤務のかたわら、創作とエッセイを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
110
いせひでこさんとかさいしんぺいさんのコラボによる野良猫との心温まる絵物語です。文章は日記と手紙が中心ではなしは他愛ないものですが、いせさんの絵が話にぴったりな感じで安らぎを与えてくれます。むかしは野良猫や野良犬が多く保健所にもっていくことも多かったのですが最近はあまりそのような話もありません。この話のような扱いを受けている猫も多くなっているのでしょう。2019/12/30
kanegon69@凍結中
75
「いせひでこ」さんと「かさいしんぺい」さんのとっても柔らかで繊細な日記/手紙でした。ノラ猫の「キタカル」との出会い、過ごした日々を綴った日記、とても優しく微笑ましかったです。一方、二人ともとても繊細で、それが故に真っすぐ登れず、立ち止まったり麓に戻ったり、そんな心の様子がとても繊細に書かれていましたね。「キタカル」も自分の子供が毒で殺され、呆然と傍を離れなかったとのこと。しかしそれでも逞しく生きているノラ猫。悩み事や苦しい事が尽きない生きにくいこの世の中、2人と1匹の姿がしっとり心の中に入ってきます。2019/12/15
やま
71
葛西新平と一匹のノラ猫との出会いが、30年経っても新平の心の中に長く残っています。牛乳配達の青年とノラ猫キタカルとの交流を、作家の葛西新平は、雑誌「猫びより」に「キタカル日誌」として連載していました。これは、その連載に絵本作家である伊勢英子のスケッチを添えて綴る物語です。→2022/09/30
クリママ
53
軽井沢での牛乳配達の途中、ノラ猫と知り合う。その交流が温かく爽やかにに綴られた日記とエッセイ。そして、いせひでこさんの水彩。大人のための絵本のよう。2018/04/27
瑪瑙(サードニックス)
47
しんぺいさんと野良猫との出会いと触れ合った日々と別れ。それが日記形式で綴られてあります。そしてその話を聞いたいせひでこさんがイラストを描かれていらっしゃいます。とても静かな猫と人間とのお話。2020/01/04