内容説明
9.11事件、イラク戦争により、中東地域の政治的再編の動きが加速している。その流れのなかで、シリアとレバノンの政治に、いま何が起こっているのだろうか。政治変動の二大震源地、イラクとイスラエル/パレスチナの中間に位置する両国は、中東政治研究の展望を切り開く鍵を握っている。緻密な実証研究に基づき、両国の政治的実態に初めて理論的に迫った労作。
目次
シリアとレバノンの政治構造
第1部 ターイフ体制崩壊の序曲(ジュムルーキーヤの成立―1990年代半ば~2000年代初め;実効支配の終焉―2004年半ば~2005年4月)
第2部 権威主義の強化と民主主義の混乱(駐留シリア軍撤退後の国連の対応―2005年4月~2006年7月;レバノン喪失後のシリア―2005年4月~2006年7月;シリア喪失後のレバノン―2005年4月~2006年7月)
第3部 ターイフ体制の崩壊か、第二共和制の瓦解か(ヒズブッラーの台頭とレバノン紛争―2006年7~8月;反転攻勢がもたらしたさらなる内政麻痺―2006年9月~2007年6月)
シリアとレバノンの政治構造に何が起きたのか?
著者等紹介
青山弘之[アオヤマヒロユキ]
1968年生まれ。1991年東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒。1996年在ダマスカス・フランス・アラブ研究所研究アラビア語修得課程修了。1997年日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員。1998年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東京外国語大学外国語学部准教授。専攻は現代シリア・レバノン政治学、アラブ民族主義思想
末近浩太[スエチカコウタ]
1973年生まれ。1998年英国ダーラム大学中東・イスラーム研究センター修士課程修了。2004年京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科五年一貫制博士課程修了、日本学術振興会特別研究員。現在、立命館大学国際関係学部准教授。専攻は中東地域研究、国際政治学、比較政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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