内容説明
経験10年ごとに講習を受け、試験に合格すれば教員免許の更新が認められる制度が始まった。教職を不安定にする、実施後の混乱が予想される等と反対が根強い同制度を検証し、真の「教師の資質能力向上」のために何が必要かを根底から考える。
目次
第1章 教員免許更新制への視点(日本の教員免許制度、最大の改変;教員免許更新制への疑問 ほか)
第2章 教員免許更新制の導入(導入の目的―「適格性」から「刷新」へ;世論の教員批判 ほか)
第3章 教員免許更新制の目的と対象(揺らぐ目的と対象教員;指導力不足教員 ほか)
第4章 教員免許更新講習の実際(免許更新講習の開設主体;対面型講習方法 ほか)
第5章 教員評価と講習・研修の課題(「評価」というものと教員評価;成人学習としての講習・研修と教員のライフステージ ほか)
著者等紹介
今津孝次郎[イマズコウジロウ]
1946年徳島県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(教育学)名古屋大学。三重大学教育学部助教授、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授を経て、名古屋大学名誉教授。専攻は教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Don
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以前読んだ,教師が育つ条件と内容がかぶっている部分もありました。教員免許更新制が次回受ける45歳の時においても,意味あるものであるか,意味あるものにすることができるか,形骸化しないことを願う。2013/09/13
tk
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やっぱり、安倍晋三に教育に関わらせちゃいけないな。 安倍晋三は、その結果が良くなろうが悪くなろうが、“何か”を変えたという実績だけが欲しいんだろうなぁ。2012/12/01
npu
0
本制度に対する7つの疑問に「教員資質能力向上」の必要性を唱える著者が検討し考えを述べている。世論と組合との板挟みにより制度の存在自体が曖昧であることがわかる。更新期間の真っ只中。身銭を切るからには意欲的に臨みたいところだが、本著の内容からモチベーションupにつながる要素は見つからなかった2010/05/10