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岩波ブックレット
はだしのゲンはヒロシマを忘れない

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  • サイズ A5判/ページ数 53p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000094351
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0336

内容説明

広島に落とされた原爆によって家族を失った悲しみ、戦争への怒り、そして平和への願いから生まれた不朽の名作『はだしのゲン』。いかにしてヒロシマの記憶を未来の世代へと語りつぐのか?著者が積年の思いを伝える。

目次

遊び場だった原爆ドーム
焼け跡を歩き回る
映画と紙芝居
漫画との出会い
漫画家・中沢啓治の誕生
なぜ原爆を描いたのか
少年漫画への思い入れ
そして、『はだしのゲン』へ
原爆被害への偏見
被爆体験を描くことのつらさ
原爆被害を伝えることの難しさ
戦後五〇年に世界の被爆・被曝地を歩く
放射能の恐ろしさ
スミソニアン博物館のエノラ・ゲイ
世界での反応
いま、また広島で暮らして
死の予感とともに
若い人たちへ
しつこく、しつこく、伝え続ける

著者等紹介

中沢啓治[ナカザワケイジ]
漫画家。1939年、広島県に生まれる。小学校1年生のときに被爆。戦後、看板業に就くかたわら漫画を学ぶ。1961年に上京、1963年『スパーク1』でデビュー。1968年、自身の被爆体験を題材にした『黒い雨にうたれて』を、1973年に代表作となる『はだしのゲン』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

34
初読。2014年92冊め。はだしのゲンの著者による被爆体験記。連載に当たってCIAに捕まる覚悟だったという記述に、伝えたい記憶の重さを感じる。2014/02/15

壱萬弐仟縁

7
昨年末、お亡くなりになったのを報道された。評者小学生のときに「ピカドン」のマンガを読んだ覚えがある。描写としてだぼだぼの服を着ているかのうような皮膚の爛れ方。目を覆わんばかりである。これが戦争というもの。これが原爆が人間にした最大の人権侵害。被爆した人は火葬してから、骨が残らず、灰になってしまったという(11ページ)。原爆とか、放射能は、死んでからも酷な現実を突きつける恐ろしさ。蛆だらけのマンガ描写(18ページ)。原爆はいけない、戦争はいけない(46ページ)。最高責任者が読んでほしい一冊。次世代こそ必読。2013/01/07

ちー

4
「はだしのゲン」を生み出した中沢啓治の残し続けたいメッセージ。原爆ドーム跡地で遊んだという幼少期。思い出したくないと思っていた原爆を、漫画で表したこと。少年誌で描くには残酷すぎると批判されたこと。そういった「はだしのゲン」が生まれた経緯からずっと伝え続けたいメッセージまでが収録されている。何よりも本誌で連載中に「子どもが読んで怖いとなく。トイレに行けなくなった」といった手紙ももらうことも。それこそ冥利だと言う。それだけ、あの絵で原爆の悲惨さを伝えれたのだと。それでももっと現実は悲惨だったと。伝え続ける意義2013/11/13

Takao

3
図書室に岩波ブックレットのバックナンバーがあることに、最近気づき、手に取った。2008年8月6日発行。その4年後の2012年12月19日、中沢さんは73歳で亡くなった。講演を起こしたものだろうか、話し言葉で書かれていてとてもわかりやすい。本書の最後に、「ヒロシマを、ナガサキを忘れてはならない。そのためには、繰り返し、繰り返し、伝え続けるしかない。…」と語られている。中沢さんの死後、小中学校の図書室から『はだしのゲン』を撤去しようとする動きがあったが、子どもたちに戦争の加害と被害、抵抗を語り継いでいきたい。2015/11/13

どかどかどか

3
夕凪の街桜の国とはだしのゲンが、これを読んでつながった。2010/02/28

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