岩波ブックレット<br> 日本の植民地支配―肯定・賛美論を検証する

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岩波ブックレット
日本の植民地支配―肯定・賛美論を検証する

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  • サイズ A5判/ページ数 64p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000092524
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0336

出版社内容情報

日本の歴史教科書がアジア各地で大きな反発を招いたが,その最大の問題点は日本の植民地支配に関する記述にある.日本の植民地支配に関する事実を正確に解説し,誤って流布している言説を批判する.副読本としても最適.

内容説明

本書では歴史の多面的な見方を示すことによって、表面的・一面的な歴史認識にもとづく植民地支配肯定・賛美論の誤りを指摘することに力点を置いた。

目次

朝鮮の伝統社会は停滞していたのか?
日本の植民地支配は「未開瘴癘」の台湾に「文明」をもたらしたのか?
朝鮮は清国に服属していたのか?
韓国「併合」は国際情勢から見てやむを得ない選択だったのか?
韓国「併合」は「合法」だったのか?
日本は植民地で政治的・社会的平等を実現しようとしたのか?
近代的な教育の普及は日本の植民地支配の「功績」なのか?
植民地支配は近代的な医療・衛生の発展に寄与したのか?
植民地支配に反対したのは、一部の朝鮮人・台湾人だったのか?
日本支配下で朝鮮の人口は急増したのか?
朝鮮での米の増産は農民を豊かにしたのか?
植民地の工業化・インフラ整備は民衆生活を向上させたのか?
日本は植民地支配で経済的利益を得ていなかったのか?
植民地労働者の戦時動因は強制ではなかったのか?
「慰安婦」問題で日本国家に責任はないのか?
朝鮮の「創氏改名」、台湾の「改姓名」は強制ではなかったのか?
朝鮮人・台湾人志願兵は「自発的」だったのか?
韓国の人たちは「反日的」、台湾の人たちは「親日的」というのは本当なのか?
植民地の開発は、戦後の台湾・韓国の経済発展に寄与したのか?
植民地支配に対する賠償・補償はこれ以上必要ないのか?

著者等紹介

水野直樹[ミズノナオキ]
1950年生まれ。京都大学人文科学研究所教授

藤永壮[フジナガタケシ]
1959年生まれ。大阪産業大学人間環境学部助教授

駒込武[コマゴメタケシ]
1962年生まれ。京都大学大学院教育学研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

16
植民地支配を賛美し肯定する言説の誤りをQ&Aの形式をとって解説している。初版は2001年。20年近く経ってもなお、このクソウヨ言説を許せる現在の日本人の知的レベルがいかに劣化しているか。本書を読んであらためて思い知らされる。8頁。冊封体制において、中国と朝貢国との関係が対等でなかったことは明らかであるが、重要なことは、中国が朝貢国に対して内政不干渉の原則をとっていた点である。したがって宗主国・朝貢国との関係を、あたかも近代以降の植民地統治になぞらえて、支配・被支配の関係として理解することは誤りである。2019/11/28

ののまる

6
そもそも土足で上がり込んでる植民地支配に賛美とかありえん。2024/01/31

二人娘の父

6
Xにて「ナチスは『良いこともしたのか』」に該当する朝鮮支配の本はないのか、と投稿したところたいへん恐縮だが、田野大輔先生よりご紹介のあったブックレット。発刊は2000年。その数年前、90年代後半から嵐のように吹き荒れた「歴史修正」への抵抗・反論としてまとめられたものと推測する。内容的にはほぼ主要な論点を網羅していると思われる。同時に今から23年前の到達である。その後の研究の進展を反映し、さらに「ナチスは~」が示したように、今日的な論点にかみ合わせた内容で、ぜひ改訂版もしくは新版の出版を期待したい。2023/10/10

ムチコ

6
日本の植民地支配は「よいこと」だった、とする歴史修正主義者の主張をQ&A形式で検証した書。コンパクトによく纏まっている。 「以上みてきたように、植民地統治下の医療・衛生は、植民者たる日本人の健康や利害関係を事実上優先しつつ、それなりの制度的整備は行ったが、目的と結果の両面からして、植民地住民のためになる政策を施したというようなことを一般論としていうことはできない。歴史の複雑さを見ようとしないで、あたかも「善政」を施したかのように評価するのは、植民者的な思いこみを投影した身勝手な言説に過ぎない」(p.25)2023/08/25

Fumitaka

5
帝国主義という「ある国が他の国の主権を奪う」行為が悪であることに関しては『教養としての歴史問題』で前川一郎先生が言葉にされており、考えてみればそれは当たり前のことだが、「被害者を悪魔化する」という手段で加害の正当化を試みる向きもある。そういった向きへの反論を整えた本といえるが、しかし2001年に出た時からそういった意見が本邦に存在する状況はまったく変わらず、これは義務教育にも問題がある証であろう。「開発や成長が常にあらゆる人々を満足させるものではない」(p. 37)という指摘は普遍的に思える。2023/11/14

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