出版社内容情報
家事や育児，ボランティアなどのアンペイドワーク（無償労働）は今どのように評価されているのか．そもそも，北京女性会議以来注目されている「アンペイドワーク」とは何か．新しいワークシェアリングの可能性を紹介する．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
15
99年刊。女性のアンペイドワークは、女性の労働市場のアクセス権と社会保障制度のアクセス権を奪うとしている。家事・育児の無償労働を指すが、本書では家事労働も含めると女性の労働時間が長く、女性は就労を犠牲にするリスクを避けるため、少子化に至るという分析を示している。発刊から26年後の今。現状は何も変わっていないし、むしろ社会化されたケアが切り崩されつつあり、ケアは家族の責任だといわんばかりの政治的言説が横行している。これではジェンダー平等は望めない。2025/07/25
