出版社内容情報
ある時は200万人,時には300万人が参加した伊勢神宮への集団巡礼運動である「おかげまいり」や幕末の「ええじゃないか」.交通が未発達で旅行も制限された封建時代に起こった民衆の運動に歴史を動かす底流をみる.
内容説明
「おかげまいり」は近世日本において周期的に繰り返された、伊勢神宮への集団的な巡礼運動であり、参加者はある時は二百万ある時は五百万に達した。交通の未発達な、旅行も制限された封建の世に、なぜ「おかげまいり」やさらに幕末の「ええじゃないか」のような民衆運動が起こったのであろうか。そこに歴史を動かす底流をみる。
目次
1 伊勢信仰の歴史
2 巡礼運動と集団参宮
3 近世「おかげまいり」の実態
4 慶応の「ええじゃないか」
5 解放運動としての「おかげまいり」
6 民族形成運動としての「おかげまいり」
7 宗教と民衆運動