出版社内容情報
中高生はおろか小学生にも及ぶ薬物汚染。だが、日本では予防偏重のあまり250万人にも上る依存者の多くが何のケアもなく放置されている。彼らを救うべく依存者の自助施設=DARCを創設した男たちの壮絶なドラマ。
250万人にも上るといわれる日本の薬物使用者。だが、実際に薬物依存に陥った人のうち、専門医院に入院しているのはわずか数パーセントにすぎず、刑務所にいる人を除けば、残りの人々は、何の有効な救済策もないまま社会に放置されているのが現状だ。というのも日本の薬物対策は、予防偏重のあまり薬物依存者をいかに更正させるかという視点が欠如しているからだ。本書は自らも依存者であった男たちが、依存者を更正させるための自助施設(DARC=ダルク)を創設していくドラマを軸に、ある薬物依存者の家族の苦闘する姿を描き、日本の薬物対策に今何が欠けているのかを指摘する。
内容説明
置き去りにされた薬物依存者を救え!もはや予防だけでは限界だ!クスリからの脱出を目指す依存者のための自助施設を創った男たちの壮絶なドラマ。
目次
たった一度だけ
クスリが止まらない
バクチと会社倒産
長い闘いの始まり
閉鎖病棟
シャブ仲間
神父との出会い
保護観察処分
暴走と苦悩
家族との別離
札幌MAC初代所長
どん底への転落
リクルート
ダルクへの道
初めての講演
一進一退の苦しみ
最後への選択
著者等紹介
軍司貞則[グンジサダノリ]
1948年生まれ。ノンフィクション作家として執筆活動を続ける傍ら、テレビのレポーター、コメンテーターとしても活躍中。主な著書に『空飛ぶマグロ』『オフト革命』『踊れ!―「YOSAKOIソーラン祭り」の青春』『学校再生』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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