麻薬脱出―250万依存者の生と死の闘い

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麻薬脱出―250万依存者の生と死の闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 383p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093894838
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

中高生はおろか小学生にも及ぶ薬物汚染。だが、日本では予防偏重のあまり250万人にも上る依存者の多くが何のケアもなく放置されている。彼らを救うべく依存者の自助施設=DARCを創設した男たちの壮絶なドラマ。

 250万人にも上るといわれる日本の薬物使用者。だが、実際に薬物依存に陥った人のうち、専門医院に入院しているのはわずか数パーセントにすぎず、刑務所にいる人を除けば、残りの人々は、何の有効な救済策もないまま社会に放置されているのが現状だ。というのも日本の薬物対策は、予防偏重のあまり薬物依存者をいかに更正させるかという視点が欠如しているからだ。本書は自らも依存者であった男たちが、依存者を更正させるための自助施設(DARC=ダルク)を創設していくドラマを軸に、ある薬物依存者の家族の苦闘する姿を描き、日本の薬物対策に今何が欠けているのかを指摘する。

内容説明

置き去りにされた薬物依存者を救え!もはや予防だけでは限界だ!クスリからの脱出を目指す依存者のための自助施設を創った男たちの壮絶なドラマ。

目次

たった一度だけ
クスリが止まらない
バクチと会社倒産
長い闘いの始まり
閉鎖病棟
シャブ仲間
神父との出会い
保護観察処分
暴走と苦悩
家族との別離
札幌MAC初代所長
どん底への転落
リクルート
ダルクへの道
初めての講演
一進一退の苦しみ
最後への選択

著者等紹介

軍司貞則[グンジサダノリ]
1948年生まれ。ノンフィクション作家として執筆活動を続ける傍ら、テレビのレポーター、コメンテーターとしても活躍中。主な著書に『空飛ぶマグロ』『オフト革命』『踊れ!―「YOSAKOIソーラン祭り」の青春』『学校再生』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

29
本書にも書かれていたが、麻薬や覚醒剤はダメという呼びかけで、今の状況が変わる事は無いと感じた。むしろ現在、覚醒剤や麻薬、アルコール依存から抜け出せない人を、更正させる施設の充実がもっとではないか。覚醒剤を所持したり使用したから刑務所に服役してもまた再度薬物に依存することが多いという。麻薬や覚醒剤の入口は普通の人々のすぐちかくにたくさんあるようだ。2014/06/25

きら

2
一度の過ちから覚醒剤中毒となり人生を踏み外すも、更生して薬物依存からのリハビリセンターを設立した男や、数十年に渡りシンナーへの依存が断ち切れない男などを追ったノンフィクション。 筆者は、例のキャッチフレーズ「ダメ。ゼッタイ。」程度ではてんで手ぬるいと言う。確かにそうだ。日本では、薬物乱用者をなくすための取り組みがいまいち甘い。小学生ぐらいの時から授業の一環で、薬物で廃人になってしまった人間の映像を見せて薬物の怖さを叩きこむぐらいのことをした方がいいと思う。それやるとうるさい親から絶対苦情来るんだろうけど。2011/12/31

よよよ4

1
サブタイトルから「麻薬依存から抜け出した(抜け出そうとしている)人々やその周辺の人々へのインタビューをまとめたもの」だと思って手に取ったら違っていました。覚せい剤に溺れ人生をズタボロにした男性が、ある人物との出会いをきっかけに立ち直り、「ダルク」という薬物依存者の自助施設を作り上げていくという話を軸に、その男性に覚せい剤の道へ引きずりこまれながら、最終的にはまたその人に拾われてダルクの運営に参加する元やくざの男性の話と、シンナー中毒の息子とその家族に焦点を絞った本でした。2013/11/30

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