出版社内容情報
危機は人を作る-ヨーロッパ列強のアジア侵攻とその圧力によって混迷の度を深めて行く幕藩制社会のなか,30歳の若さで刑場に果てた吉田松陰の思想と行動が,時代と人間精神との壮絶な対決として現代によみがえる.
内容説明
人は歴史を作る。そしてより以上に危機は人を作る―。藩の兵学師範への道を歩んでいた一青年の前に、アヘン戦争に象徴されるヨーロッパ列強のアジア進攻と、その圧力によって増幅され混迷の度を深めていく幕藩制社会の姿があった。三十歳の若さで刑場に果てた松陰の思想と行動が、時代と人間精神との壮絶な対決として現代によみがえる。
目次
1 時代の子
2 封建社会
3 学問と実践
4 行動の論理
5 政治と実践
6 対決