出版社内容情報
病や交通事故の後遺症に苛まれながらも自身を見据えた作品を描きつづけたカーロとその才能を見出し人生のパートナーとなった20世紀メキシコ壁画運動の立て役者リベラ。二人の愛と互いの影響関係をつぶさにあとづける。
内容説明
激動の20世紀メキシコを代表する2大画家の愛と苦悩。
目次
青い館での子ども時代
フリーダ―生まれつきの反逆児
死との最初の遭遇
ディエゴ・リベラ
鳩と象
グリンゴランディア―アメリカでの歳月
お先まっくらな2人の関係
レオン・トロツキーとの恋愛事件
多作な年(1937‐1938年)
ニューヨークでのカーロの最初の展覧会
カーロとシュルレアリスム
離婚と再婚
「ロス・フリードス」と「ロス・ディエギートス」
妻から母へ―夫から子どもへ
人生の暮れ方へ向うカーロ
ビバ・ラ・ビーダ、カーロの死
フリーダ亡き後のディエゴ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
13
モリムラバージョンを先に紹介してしまいましたが、まずこちらを読むのが良いかと。わかりやすいです。フリーダという画家は、人生がそのまま作品になっているので、彼女が愛した男性と数多くの恋人たちについて知っておくと分かりやすいです。とはいえ、ディエゴだけ知っていれば大丈夫。彼の絵、素晴らしいのでぜひ。2016/02/05
aof
4
なぜだか心が吸い寄せられるフリーダ・カーロ。フリーダの自画像を見ていると、自分を射抜かれているように感じる。わたしという人間が彼女にどう映るんだろうといつもドキドキする。 そして、絵と同じく、情念に満ちた人生だったんだと思う。どうしてエネルギッシュな女性ほど、ダメな男に尽くすのか。この一冊を読み込んでもディエゴの魅力がわからなかった。 【図書館本】2020/03/05
ybhkr
0
フリーダはなんであんなおっさんに執着したのだろうか…。天才女性はだいたいしょーもない男性を愛するわけだが、それもまた才能なのかも。この時代のメキシコでは男の浮気は当たり前で隠すことは少なかったようですが、さすがにいろいろ相手が悪い。フリーダの実の妹とかさ。フリーダの浮気に対して女性相手なら寛容だったが、男とだったら嫉妬に狂うってすごいね。イサム・ノグチの逸話、どれが本当なんだろ。一番耳にするのはピストルだけど。フリーダはわたしのファッションアイコンでピンナップアイドル。繋がったまゆげすらも美しい。2016/07/15
林克也
0
かなり波乱の人生であり、性格も尖がっていたということがわかった。 この人の絵は、生で見ると絵に込められた情念に圧倒されてしまうと思う。ところで、なぜこの人(フリーダ・カーロ)は自画像の眉毛を繋げて描くのだろうか。2012/04/22
滝原夏希
0
客観的に画家の一生を知るには最適の内容。 代表的な作品や画家の写真も豊富。 「岩波アート・ライブラリー」の別の画家も読んでみたい。2021/01/13