感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
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山岳鳥瞰図のベテラン作家による読図講座。空中写真の実体視のススメが面白い。飛行機から真下に向けたカメラで地上を撮影。少しだけ位置をずらしてまた撮影。この2枚を横に並べて「左右の眼で別々の写真を見る」と地上物が立体的に見える。コツがいる。「眼をリラックスさせて、遠くを見る眼付きをします。ぼんやりと眺めた写真のふたつの同じ物が近づいてきて重なり合ったらしめたものです。たちまち、画像は立体的で鮮明なものにカチッと固まります」。2枚の写真を2つの眼球で見るから最初は4枚に見え、実体視が出来れば3枚に見える。2025/05/14
wang
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地図を読む楽しみを書いた本なのに、本文と地図の対応関係が非常にわかりづらい。そのため対応関係を見つけるのに多くの時間を割かなければならず逆に楽しくない体験となった。地図不掲載の地点の説明をしていたり、茶色い印とか白黒図版なのに色を使って説明したりしていて不親切甚だしい。2015/10/14
くまきん
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五百沢智也、難読名字である。「いおざわ」と読むそうだ。 国土地理院におられたが、ここでは本当の研究や調査が出来ないということで辞められて、1980年頃には、宮本先生の日本観光文化研究所におられたそうである。 そこで宮本先生が見た五百沢さんは、身体の前に画板をつけて、町の通りの両側の家を歩きながらスケッチするという超人的な技能を発揮していたそうだ。 そんな五百沢さんが書いたこの本ではあるが、内容は基礎的な地図、国土地理院地図による街や自然景観の読み方を教えてくれるものである。 2024/09/12