感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Steppenwolf
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筒井泉氏の本「電磁場の発明と量子の発見」の中で本書に言及されていたので学生時代か院生時代に読んだことを思い出した。あの頃は物理関係の本を有り難く読んだ。印象に残っているのはまさしく著者が一般的な結果をいち早く得ていたのにYangに先を越されたくだりである。この逸話を当時の師に言ったところ「内山さんならそう言うだろうな」と言われていた。これは肯定的な反応ではない。ショックではなかったが本書の読後感が良かったのでちょっとがっかりした覚えがある。読了は、本書の発行から1988年までの間であろう。