出版社内容情報
浮浪児ハックと逃亡奴隷ジムは自由州への上陸に失敗。おまけにペテン師の王様と公爵まで背負いこんでしまった。ミシシッピーの流れにのる筏の旅はなおも続く。――ヘミングウェイをして「現代アメリカ文学の源泉」とまで言わせたこの傑作を、練達の訳文に初版本の楽しい挿絵を豊富にちりばめて贈る。(全二冊)
内容説明
ハックとジムは自由州への上陸に失敗。おまけにペテン師の王様と公爵まで背負いこんでしまった。筏の旅はなおも続く。―ヘミングウェイをして「現代アメリカ文学の源泉」とまで言わせたこの傑作を、練達の訳文に初版本の楽しい挿絵を豊富にちりばめて贈る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
12
下巻は第二十四章から。公爵と王様の詐欺師コンビにふりまわされるハックとジム。街から街へめぐる馬鹿騒ぎは最高潮に達し、ついに堪忍袋の尾が切れたハックは一計をめぐらせるが・・。逃亡奴隷ジムと毒親から逃げるハックは社会からこぼれ落ちた弱者だ(弱者と決め付けられないバイタリティの持ち主でもあるのだが)。そんな彼らに取り憑いたダニ2匹によって、ふたりはまた運命の岐路に立たされる。涙をふいて立ち上がるハックの健気さにこちらも思わず涙ぐんでしまった。そしてまさか!のあの人が登場!最後まで息つかせぬ展開に大いに楽しんだ。2017/05/06
kotaro
1
★★★★★★★☆☆☆2021/02/28
numainu
1
評価C2015/10/02
sansirou
0
アメリカが、まだフロンティア精神が煌めいていた時期の、野蛮で夢があって直線的な時代背景が、肌に伝わってくる。限りない大河を下りながら巻き起こるさまざまな出来事が、その時代を雄弁に伝えてくれる!銃で打たれたり鞭で打たれたり、今では書くことも許されないような行為も、普通に流れて行く物語は、日本では今見ることが出来ない。子どもも読めるかな。2016/03/14