内容説明
モンテ・クリスト伯の仇敵たちが彼の正体を知るときは、すなわち身の破滅のときである。仕組まれた復讐の第一は、メルセデスの家出とモルセール伯の自殺で終わる。ヴィルフォールは肉親の相次ぐ毒殺に遭い、ダングラールは破産寸前まで追いつめられる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
66
ああもう、この巻熱すぎる! 怒涛の中の動揺。揺らぎと迷い。こちらの体温も上がり下がりを繰り返し、肌が粟立つ瞬間が幾度となく。これぞ物語である。これから読む人のために詳しくは言うまい。でもちょっとだけ。ユージェニー、あんた最高やな。2024/03/02
きょちょ
26
いよいよ本格的に復讐が始まる。 まずは、カドルッス。 そして、この巻最大の復讐はフェルナンに対してであり、実に「壮大な復讐」と言える。フェルナンの妻メルセデス、息子のアルベールの心情は読者に訴えるものがある。 ダングラールと娘のユージェニーの対話も見逃せない。 一気読みの巻だった。 しかし、すべての復讐を成し遂げた時、モンテ・クリスト伯はどういった心境になるのだろう? 達成感のみだろうか? そしてその後の人生は描かれるのだろうか? ★★★★★2017/09/27
みっぴー
26
〈モンテ・クリスト伯6/7〉もう総崩れじゃないですか…恥と共に一家離散したダングラール、フェルナン一家。鮮やかな復讐劇も終わりに近づいてきました。途中、復讐を誓った伯爵の心が揺らぐシーンがあったりもしてハラハラさせられましたが、無事に目的が達成できて大満足の巻でした。読み始める前は読みきれる気が全然しなかったのですが、残すところあと一冊となりました。ラスボスに挑む前は寄り道するタイプなので、ちょっと冷却時間を置きたいと思います。2015/12/31
ムーミンママ
3
復讐の始まり。。カドルッスとフェルナンが退場。。。「復讐しようと決心したとき、心臓をむしり取っておけばよかったんだ!」(本文よりP229) モンテ・クリスト伯に この台詞を言わしめたメルセデスの強さに心打たれた。2018/06/15
tai65
2
星4・52020/01/09