出版社内容情報
四国松山の中学生高浜虚子(1874-1959)は、郷里に帰省中の帝大生正岡子規と、その友人夏目漱石に出会う。二人の希有な巨人との交流を綴る虚子ならではの回想録二篇、「子規居士と余」「漱石氏と私」を収める。
内容説明
中学生だった虚子(一八七四‐一九五九)は、郷里松山に帰省してきた東京帝国大学学生正岡子規(一八六七‐一九〇二)とその友人夏目漱石(一八六七‐一九一六)に初めて出会う。以後、師の没年までの濃密な交流を描いた「子規居士と余」と、松山中学の教師時代から文壇の寵児となる頃までの漱石との交友を描いた「漱石氏と私」の二篇を収める。
目次
子規居士と余
漱石氏と私(漱石氏と私;京都で会った漱石氏)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sosseki
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野球を楽しんでいた頃の元気な子規の姿や、虚子が子規の跡継ぎになることを拒んだ場面等、直に知っている人物でないと書けない一級の資料だと思う。古白がどういう人物かも初めて知った。松山時代の漱石と子規の様子も詳しく書かれていた。虚子と碧梧桐があれほど仲良しとは知らなかった。2013/10/01
timeturner
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虚子って性格悪そう。2011/08/29
おすとりっち
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たまたまこの本、後半の「漱石氏と私」から読んでいて、その後に前半の「子規居士と余」を読んだのですけども。特に図った訳でもなく今日、子規居士と余を読み終わりましてね…。ちょうど糸瓜忌の当日に子規さんの臨終について書かれた部分に辿り着く偶然に驚きつつ読みながら涙したり2019/09/19