内容説明
ソローは、故郷コンコード村のウォールデン湖畔の森の中に自らの手で小屋を建て、二年二ヶ月にわたり自給自足の生活を営んだ。湖水と森の四季の移り変りや動植物の生態、読書と思索の日々が、「詩人博物学者」の清純な感覚で綴られる。湖とその周辺の写真多数を収める新訳。
目次
経済
住んだ場所と住んだ目的
読書
音
孤独
訪問者たち
マメ畑
村
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うずら
11
自然を語るときは美しい言葉で詩的なのに、文明社会を語る口調は超辛口。マメ畑の草取りをトロイア戦争に喩えるところが面白かった。写真がカラーならよかったな~。2017/04/19
paluko
6
「家が焼けたとか、船が難破したとか、汽船が爆発したとか(略)冬なのにイナゴの群れがあらわれたとかいった記事は、二度読む必要などまったくない。一度でたくさんである」(169頁)。「いつでも友達を通すことができ、カーペットに日の光がさしこむこともめったにない応接間は裏のマツ林であった。夏の日々、特別な来客があると、私は彼らをそこへ案内した」(254頁)。ニュースダイエットとかミニマリズムはべつに最近【新たに】考案されたアイデアではないことがよくわかる!2024/01/26
新山下
2
レポート、エッセイ、オピニオンをミックスしたような作品。19世紀半ばアメリカ人のインテリが湖畔の森で農耕生活をした話でヨーロッパや中国の古典から引用も多い。著者は「足るを知る」人物であろう。2015/08/11
色
0
人間の本質を見つめ直す。…が、いささか説教臭くツンデレ風味。2009/10/10