出版社内容情報
人間は立派な者として生まれるが,社会が彼を堕落させる,という根本命題に立って人間形成における自然思想を展開した著作.理想的な家庭教師がエミールという平凡な人間を,誕生から結婚まで,自然という偉大な師に従っていかに導いてゆくかを,結婚相手となるソフィアの教育をも加えて,小説形式で述べた教育思想史上不朽の古典.
内容説明
自然と社会との対立や、自然の優位について、ルソーがその処女論文「学問芸術論」以来一貫して主張してきた考えを教育論において全面的に展開した本書は、児童教育に対する一般の関心を呼びさました。エミールとともに、将来結婚相手となる少女ソフィーの教育をも論じている。巻末に、スケッチ風の自画像「マルゼルブへの手紙」を収録。