出版社内容情報
十六世紀初頭,草庵をむすんだ一隠者が,風雅な宴席に交遊した往時を偲びつつ編んだ歌謡集成.三一一首中,三分の二を恋歌が占める.「我が恋は水に燃えたつ蛍々 物言はで笑止の蛍」「何せうぞ くすんで一期は夢よ ただ狂へ」などで,表現・詩型とも多彩をきわめ,中世人の感性を誌して余すところがない.一句ごとに現代語訳を付す.
内容説明
16世紀初頭、草庵をむすんだ一隠者が、風雅な宴席に交遊した往時を偲びつつ編んだ歌謡集成。311首中、3分の2を恋歌が占める。「我が恋は水に燃えたつ蛍々物言はで笑止の蛍」また「何せうぞくすんで一期夢よただ狂へ」などで、表現・詩型とも多彩をきわめ、中世人の感性を誌して余すところがない。一句ごとに現代語訳を付す。