極限環境生物学

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  • サイズ A5判/ページ数 225p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000069700
  • NDC分類 460.8
  • Cコード C3345

内容説明

私たちの祖先は、煮えたぎる熱水の中にいた?岩塩の中から、数億年前の生物が息を吹き返す?南極の厚い氷に閉ざされた湖では、生物がまったく独自の進化を遂げている?―地底、深海、極地そして宇宙。進化研究の鍵を握る「極限環境」の神秘のベールがまさに今、剥がされようとしている。その最前線を紹介する、ロマンあふれる入門書。

目次

1 生命進化における極限環境(地球の歴史;地球上の極限環境と耐性機構;古細菌と生命史;生物適応の進化史)
2 地下生物圏の自然誌(地下生物圏の広がりとなりたち;地下生物圏におけるエネルギー代謝;地下生物圏の生息場所(ハビタット)の多様性
まとめ)
3 深海環境生物圏(深海環境とは;深海環境に棲息する微生物の生態;極限環境適応軌工;メタゲノム解析―環境をまるごと理解する;深海環境生物圏研究の展望)
4 極域生物圏の自然誌(極域の環境ストレスとそれに対する適応・応答;周氷河域と露岩域;氷河・氷床域;局域生物学の展望―まとめにかえて)
5 宇宙環境生物学(はじめに:宇宙環境の特徴;微小重力の動物への影響;微小重力の植物への影響;宇宙放射線の生物への効果;微生物の宇宙での移動の可能性:パンスペルミア仮説;地球外生命存在の可能性:アストロバイオロジー)

著者等紹介

山岸明彦[ヤマギシアキヒコ]
東京薬科大学生命科学部教授。専門は、極限環境微生物学、分子進化学

長沼毅[ナガヌマタケシ]
広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。専門は、生物海洋学、微生物生態学

高見英人[タカミヒデト]
(独)海洋研究開発機構上席研究員、麻布大学客員教授。専門は、ゲノム科学、環境微生物学

馬場昭次[ババショウジ]
お茶の水女子大学名誉教授。専門は、動物生理学

山下雅道[ヤマシタマサミチ]
JAXA・宇宙科学研究所教授。専門は、宇宙生物科学、宇宙農業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

24
ひゃあ!難しい言葉が多いのですが、超臨界水が面白かったです。深海ですごい水圧がかかると、水は熱いのに高圧すぎて沸騰しない、気体にならなくなります。370℃以上では、熱いから分子の振動は気体並み。でも圧力で抑えられているから私たちから見た物質としては液体。液体であり気体である水は、私たちの知っている水とは違います。塩が溶け込まずに、油やセルロースは溶け込むようになるそうです。液体と気体を両方の条件を満たす水。職場の後輩に教えてあげたら「それは現実の話ですか?」と言われました。実際に観測されている事実です。2022/01/10

hitosapi

0
最初の数章と宇宙での生物学についてのところだけ。これから宇宙旅行とかが民間人でも普通に出来るような世の中になるかもしれないし、そういうときに役立つ知識かもね 2021/04/30

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