内容説明
コンピュータを使った言語の処理は、情報化社会の到来、とくにインターネットの普及にともない、ますます重要になってきている。本巻では、文字の入出力、整列・検索・照合をはじめとした言語処理の基本と、必要な情報を効率的に確実に探すための技法を解説し、日本がリードする機械翻訳の現状を概観する。また、言語のもつ性質を調べるための統計的手法とその成果を、日本語を例に紹介する。言語をコンピュータで扱おうとするすべての人に贈る必携の書。岩波講座「言語の科学」の単行本化。
目次
1 テキスト処理(コンピュータ内部での文字の扱い;文字の表示 ほか)
2 情報検索(情報検索と情報検索支援;情報検索システム ほか)
3 機械翻訳(機械翻訳の原理;機械翻訳の方式 ほか)
4 言語の統計(ことばの数量化;統計的操作の基礎知識 ほか)
著者等紹介
長尾真[ナガオマコト]
独立行政法人情報通信研究機構理事長
黒橋禎夫[クロハシサダオ]
東京大学大学院情報理工学系研究科
佐藤理史[サトウサトシ]
京都大学大学院情報学研究科
池原悟[イケハラサトル]
鳥取大学工学部知能情報工学科
中野洋[ナカノヒロシ]
元国立国語研究所言語体系研究部(1999年逝去)
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