出版社内容情報
統計力学の原理・基本的枠組みから説き起こし,重要な手法,相転移,非平衡系,さらに複雑性の科学への入門までを,現代的観点から解説する.一般化された密度行列を早い段階で導入し,以後一貫してこれを用いる.
内容説明
統計力学は現代物理学の重要な柱をなす基本科目の一つである。本書では、統計力学の原理・基本的枠組みから説き起こし、重要な手法、相転移、非平衡系、さらにスピングラスなど複雑性の科学への入門までを、現代的視点から解説する。一般化された密度行列を早い段階で導入し、以後一貫してこれを用いながら統計力学理論を展開する。とくに、今後ますます重要となると思われる指数演算子の一般分解理論は、紙数をさいて詳述している。岩波講座としての第2次刊行に際し、新しい量子解析とその応用を補章として加えている。
目次
1 統計力学の原理
2 統計力学の手法
3 相転移の統計力学
4 非平衡系の統計力学
5 複雑性の科学へ
補章 量子解析とその応用