出版社内容情報
外国から持ち込まれた生物が独自の活動をして地域の自然を混乱させている.マングースはアマミノクロウサギを襲い,路傍や耕地はハルジオンなどの帰化植物で埋まる.そのような状況で生物多様性はどう維持できるのか.
内容説明
現代社会は、生き物たちが新しいドラマを演じる大舞台なのである。本書は、現代日本に生きる生物の現状に焦点をあて、その生きざまを描写することをつうじて、現代社会にふさわしい自然のとらえ方を考えてみたものである。
目次
第1部 マングース(奄美大島の森で;日本に導入されたマングース;マングースの実像;マングースとたたかう;マングースの将来と固有種の将来)
第2部 ハルジオン(外国から入ってきた植物たち;雑草たちの生きざま;除草剤とたたかうハルジオン;帰化植物と絶滅危惧種の関係;移入植物と生物多様性の保全)
第3部 討論 マングースとハルジオンは何を問うているのか
著者等紹介
服部正策[ハットリショウサク]
1953年生まれ。東京大学医科学研究所講師。医動物学、ハブの個体数変動とハブ毒インヒビターの研究を行っている
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