内容説明
照明器具や洗濯機はもちろん携帯電話やパソコンなどの情報・通信機器も電気がなくては動きません。これらの電気機器が意図したとおりに動作してくれるのは、電気に関連した現象が普遍的な法則に従って生じるからにほかなりません。現代文明を支えているとも言えるこの法則を理解することこそ電磁気学の目的です。この巻では時間とともに変化しない簡単な電気と磁気の現象について、静電気などの身近な例から解説します。電気や磁気を理解するためのキーポイントとなる「場」の概念と場を記述するための数学―ベクトル解析を理解するのが目標です。より応用に近い電流や回路などについても解説します。
目次
第1章 電荷にはたらく力
第2章 静電場と電気力線
第3章 線積分と多変数の微分
第4章 静電ポテンシャルと静電場
第5章 ベクトル解析と静電場の方程式
第6章 直流電流と電気回路
第7章 変動しない磁場―静磁場
著者等紹介
出口哲生[デグチテツオ]
1964年生まれ。1990年東京大学大学院理学系研究科博士課程退学。お茶の水女子大学理学部教授。博士(理学)。専門は数理物理学、とくに物性基礎論
和達三樹[ワダチミキ]
1945年生まれ。1970年ニューヨーク州立大学大学院修了(Ph.D.)。東京大学大学院理学系研究科教授。専門は理論物理学、とくに物性基礎論、統計力学
十河清[ソゴウキヨシ]
1949年生まれ。1981年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。北里大学理学部助教授。理学博士。専門は数理物理学、統計力学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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