内容説明
日本人初のフィールズ賞受賞者、小平邦彦。複素多様体論で世界をリードするに至った過程は、独自の数学世界を切り拓くヒントと根源的な問いに満ちている。現代数学の古典となっている論文集のみならず、自伝やエッセイ、同時代に活躍した数学者たちの著作や講演の記録をひもといて、小平の壮大な思考の軌跡を再現する。
目次
序 小平数学の概要
第1章 ワイルとの出会い
第2章 小平・ティチェマルシュの直交展開定理
第3章 調和積分論
第4章 調和積分論の発展と応用
第5章 層の理論
第6章 消滅定理と埋め込み定理
第7章 複素多様体の変形理論
第8章 解析曲面の分類理論
著者等紹介
上野健爾[ウエノケンジ]
1945年生まれ。1968年東京大学理学部数学科卒業。現在、四日市大学関孝和数学研究所所長。京都大学名誉教授。専門は複素多様体論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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