利他と血縁 社会生物学入門

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利他と血縁 社会生物学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 258p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000061520
  • NDC分類 481.71
  • Cコード C3045

出版社内容情報

働きアリは子をもたずに女王を助ける――自己犠牲的な利他行動はなぜ進化しえたのか。ヒトに限らず様々な生物で見られる利他行動の謎はダーウィンを悩ませた。本書は生物界の多様な利他行動を紹介しつつ、血縁度と遺伝子プール概念により統一的な理解へと導く。進化とは何かから血縁選択の公式の導出まで丁寧に解説する。


【目次】

 はじめに

1 進化と自然選択
 定義が重要
 進化とは
 進化が起こる仕組み
 自然選択と適応
 自然選択は目的らしきものを自然発生させる
 適応度
 子の数が適応度の指標になる
 さまざまな適応度概念
 適応度関数
 遺伝浮動
 遺伝浮動か自然選択か

2 進化的適応の実証法
 系統樹を用いた比較法
 最適戦略
 進化プロセスの実測
 表現型とゲノム
 至近要因と究極要因
 進化がなぜ重要なのか

3 利他とは何か
 社会形質の定義
 利己的遺伝子概念
 最近の教科書で利他でなく協力が使われる理由

4 利他形質の進化理論
 利他形質を説明する3つの説
 血縁選択と包括適応度
 群選択
 緑鬚効果
 他個体による操作
 互恵性
 互恵性の実証データ
 間接的互恵性
 補論 家系図を使った血縁度計算

5 実証研究
 脊椎動物の協力的行動
 脊椎動物のヘルパー
 不妊カースト
 おばあちゃん効果
 血縁識別
 血縁識別の不完全性
 ヒトの継子殺し
 ヒトの男性の同性嗜好性
 包括適応度仮説の定量的検証
 ハミルトン則の野生動物への適用
 アシナガバチの多雌創設
 シチメンチョウの雄の共同求愛
 グッピーの雄の求愛競争

6 ハードコア社会生物学
 半倍数性と3/4仮説
 サブソシアルルートとセミソシアルルート
 低血縁度社会がなぜ進化したか
 社会性昆虫の性比
 アリの分断性比
 ポリシング
 軍拡競争とミツバチのアナーキーワーカー
 ポリシング理論の再検討
 なぜ女王1回交尾でもワーカーポリシングが進化するのか
 女王フェロモン
 繁殖の偏り
 微生物を用いた進化の実験
 社会の癌

7 残された問題
 ノワックらによる包括適応度批判
 生命科学とのリンク
 社会生理学とのリンク
 アリの融合コロニー性
 マクロ生態学とのリンク

8 社会進化の数理モデル
 遺伝子プール
 選択と適応度
 共分散と相関および回帰係数
 プライス方程式
 ハミルトン則
 血縁度
 集団の粘性ないし移動の制限
 同祖性遺伝子による血縁度概念のメリット:適応的デザインの説明
 自分のゲノムに占める比率か相手のゲノムに占める比率か
 遺伝子プールと繁殖価
 適応度の定義は遺伝子頻度を評価するタイミングに依存する
 包括適応度
 フィッシャー性比と頻度依存選択
 血縁者間の局所的相互作用と性比
 包括適応度を用いたトリバースとヘアの性比

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