内容説明
古典的な物体運動と同様、人工知能(AI)技術やビッグデータ解析などの近年発展著しい技術の根底にある原理を理解するには数理が必要である。自然現象を記述する微分方程式、フーリエ変換、変分法、超関数といった応用解析の手法を紹介し、その有用性を示すことで、明確な動機をもって数学を学ぶ機会を提供する。
目次
1 増殖の数理
2 振動の数理
3 競合の数理
4 惑星運動の数理
5 弦のつり合いの数理
6 熱伝導と波動の数理
7 フーリエ変換
8 変分法―出会いから応用へ
9 超関数―出会いから応用へ
著者等紹介
藤田宏[フジタヒロシ]
1928年生まれ。1952年東京大学理学部物理学科卒業。理学博士。東京大学理学部物理学科助手、同工学部物理工学科講師・助教授、同理学部数学科教授、明治大学理工学部数学科教授、東海大学教育開発研究所教授等を歴任。現在、東京大学名誉教授。1964年藤原賞受賞、1990年紫綬褒章受章、2019年日本数学会小平邦彦賞受賞
齊藤宣一[サイトウノリカズ]
1971年生まれ。1999年明治大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。富山大学教育学部講師・助教授、同大学人間発達科学部助教授・准教授、東京大学大学院数理科学研究科准教授等を経て、東京大学大学院数理科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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