“1分子”生物学―生命システムの新しい理解

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000050500
  • NDC分類 464.1
  • Cコード C3045

内容説明

生命の機能を実質的に担う生体分子、蛋白質を1分子レベルで調べる手法が今大きな進歩を遂げている、それにより、細胞内の物質輸送にたずさわる分子モーターの運動機構、ノイズに埋もれるシグナルから安定した応答を作り出す原理など、生命システムの本質に迫る知見が数多く生まれつつある。これら日本発の“1分子”生物学の目覚しい研究成果を紹介しつつ、その先にある生命の数理モデル構築への手掛かりを提示する。

目次

第1章 分子から生命システムへ(“1分子”生物学の視点;細胞内物質輸送と分子モーター ほか)
第2章 細胞内情報処理システムを1分子計測する(生体システムの中の1分子を見る;増殖・分化・細胞運動 ほか)
第3章 細胞の中のロジスティクス(微小領域の分子を見る;ゆらぎからわかること ほか)
第4章 生命活動を支える超分子複合体(分子の形から機能を探る;べん毛:回転する分子モーター ほか)
座談会 “1分子”生物学と生命システム
付録 細胞内ネットワークの確率的ゆらぎとその数理的解析

著者等紹介

合原一幸[アイハラカズユキ]
1954年生まれ。東京大学生産技術研究所教授および科学技術振興機構ERATO合原複雑数理モデルプロジェクト研究総括。専門はカオス工学、生命情報システム論

岡田康志[オカダヤスシ]
1968年生まれ。東京大学大学院医学系研究科助手。専門は細胞生物学
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感想・レビュー

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yk_tani

0
2004年の本ということで,「最新の研究」として紹介されている内容はやや古い。しかし,巻末のほうにのっている座談会やおわりにの内容は興味深く感じた。とくに,今後の数理モデルの方向性として挙げられている「連続性と離散性」「決定論と確率論」「非均一性・非対称性・非一様性」「マルチスケール性」「一分子計測データの解析手法」については,ナルホドと思った。2015/09/16

ゆたろう

0
キネシンのラチェット機構の話が興味深かった。一タンパク質を物理学的に解析する話が印象に残っている。ただ、結構忘れているのでそのうち読み返したい。2015/02/01

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