出版社内容情報
ユニークな思索で知られる現代社会人類学の権威ニーダム.自らそのエッセンスを講演の形で平明に語る.従来の方法論に対する批判,こころの問題,宗教の本質,人間の実存等,基本的枠組みと考え方が提示される.
内容説明
ユニークな思索で知られる現代社会人類学の泰斗ニーダム。本書は、これまでその難解さのゆえに紹介されることの少なかったニーダム人類学のエッセンスを、講演の形で平明に語ったものである。既存の人類学的方法への批判、象徴論的方法の射程、心理解釈の問題、宗教の本質、人間の実存等々、基本的枠組と考え方の輪郭が興味深く描かれる。人が人を理解するとはどういうことか―著者の大胆な議論は、人類学はもとより、「人間の学」に関わるすべての知的読者に新鮮な刺激を与えるだろう。
目次
第1章 本質的困惑
第2章 生理的象徴
第3章 普遍的なものとしての内的状態
第4章 宗教の諸特性
第5章 実存的苦悶