出版社内容情報
ラテンアメリカにおける抑圧に対する抵抗から生まれた福音の書.個人の霊的な改心と,不正な社会的関係の是正,社会構造の変革を呼び掛ける訴えは,人間の解放のあり方を模索する人々に多くの示唆と励ましを与える.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
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本書の最終章である、第十三章「貧しさ‐連帯と抗議‐」より「貧しさの聖書的意味」(290‐296頁)を読みました。ヘブライ語のアナウ(Anaw)とギリシア語の「プトーコス」(ptokos)という言葉と、その意味に触れながら説き起こし、最後には結論として「貧しさは、悪、恥ずべき情況であり、それは現代においては、すさまじい広がりをみせている。それを根絶するには、他者との一致のうちに、神と正面から対峙する機会を、より密にすることである」と結ばれています。今もって古びない中身を持った1冊だと感じました。2020/11/03
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