出版社内容情報
人形浄瑠璃の歴史から始め,戦後の苦難をへて古典芸術として生きる術を得た文楽,菊・吉両劇団の活躍と世代交替,現在の歌舞伎人気と問題点など戦後の歩みを語る見巧者による格好の案内.歌舞伎資料・文楽略年表付き.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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近代の文楽の歴史と、現代の歌舞伎の発展の様子を辿る一冊。明治維新で幕府の保護が外されながらも近代合理主義に裏付けされた展開で人気を持っていたが、大戦後はGHQによって比にならない程の苦難の道を歩むこととなる。しかし、古典の復活や次世代の育成、更には日本の高度経済成長によって、今の地位を築き上げた。現代では世代交代が上手くいかない等のトラブルがあるが、日本伝統芸能の道は殆どがそういったトラブルに巻き込まれていることを考えると、それは不可避の問題なのかもしれない。2011/05/07
hazama
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文楽の章は旧年中に読了。放置していた後半(歌舞伎の章)まで、やっと読了。2009/09/22