出版社内容情報
音と意味を失った秘文字＝梵字の数奇な運命は……空海，慈雲をはじめ，多くの求法僧，渡来僧の消息を追い，アジアの言語宇宙を縦横に走る人と文書の航跡に，言葉の死と再生のミステリーを読む．
内容説明
ヒエログリフと梵字。音と意味を失った秘文字の数奇な運命は…。空海に始まる梵字学の系譜の終端にたつ、江戸後期の巨人慈雲。その波乱の生涯を手がかりに、まさに死滅しようとする記号のマンダラ的世界を追い、アジアの言語宇宙の謎を探る。意味の死と再生の秘密を求める文書の海への航海譚。発掘された言語のミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
samandabadra
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いつ読んだかわからないが、21世紀になってからであることは確実で、その分、記憶もフレッシュ。それはさておき、印象に残っているのは、仏教の文献がサンスクリット語から漢語に翻訳されたときに、オリジナルの本が捨てられたとあるのがとても引っかかっている。
