出版社内容情報
自らの思想遍歴を語ったインタヴュー,自己の主体化を論じた講義録,フーコーの提起を受けたセミナー参加者の発表――熱気のこもったこの記録は,未完に終わったフーコーの思想の全貌を展望させる.
内容説明
いかにして自己を主体化するか―この問いの探究は、「真理と権力」を考察したフーコーの初期の問題系へと立ち帰っていく。自らの思想遍歴を語ったインタヴュー、《自己の主体化》を論じた講義録は、未完におわったフーコーの構想を展望させる貴重な記録となっている。
目次
1 真理・権力・自己―ミシェル・フーコーに聞く
2 自己のテクノロジー
3 シリアのトマス伝説における自己のテクノロジーと自己認識
4 謙虚の劇場と疑念の劇場―砂漠の聖者たちとニューイングランドの清教徒たち
5 ハムレットの「形成の鑑」―権力・自己・宗教改革
6 ルソーの『告白』―自己のテクノロジー
7 フーコー、フロイト、自己のテクノロジー
8 個人にかんする政治テクノロジー




