出版社内容情報
心性史にとっての革命は一瞬の「事件」か,「長期的持続」なのか.革命前夜と以後の社会に民衆の新しい人間観が生まれ,多様な社会結合が展開する.文字史料,口誦史料,図像を駆使してその全体像に迫る.
内容説明
〈サ・イラ、サ・イラ〉―うまくいくさ 民衆は歌った、恐怖と希望に憑かれて。心性史にとっての革命、それは一瞬の〈事件〉なのか、それとも〈長期的持続〉なのか、ルフェーヴルの古典が投じた革命的群集への視点に、ヴォヴェルは民衆への新しい多様な視線を重ねる。革命前夜および以後の社会に生まれた人間観・国家観、社会結合のあり方を問い、反革命の心理まで視野を広げる。文学・口承史料、図像史料を駆使して、大革命の全体像に迫る。
目次
序章 フランス革命の心性史に向けて
第1部 前提
第2部 タブラ・ラサ―恐怖から恐怖政治へ
第3部 革命を生きる―新しい人間あるいは新しい世界の発見
第4部 理想の国家
第5部 革命下に生きる
第6部 革命を拒絶する人々