感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
24
『プロフェッショナル13人が語るわたしの声優道』が面白かったので、その前に出たこの本も手に取りました。「Febri」連載をまとめたもので藤原啓治、三石琴乃、山寺宏一ら錚々たる声優さんのインタビューと録りおろしとして緒方恵美も収録されています。日高のり子は、「タッチ」の現場で、緊張感で喉がカラカラで、出た声がガラガラになって なってしまうのが気になり、セリフの直前で咳払いをしていたが三ツ矢雄二に「あなたの咳払いを消す人がいるってことを覚えておきなさい」と言われたというエピソードを語っていました（続く2020/05/03
たか厨
23
アニメ評論家の筆者が、2015年～16年にかけて、声優11名に取材したインタビュー集。榊原良子ファンとしては、以前、アニメ様が聞き手を務めた、アニメージュ掲載のインタビューが大いに不満（何で、ハマーン様について触れてないの？）だったので、こちらはどうだろうか？ と思い、本書を手に取ったが、結果は大満足。筆者がプロパーなアニメの知識を活かし、相手と打てば響くようなやり取りを繰り広げており、ストレスなく読めた。榊原氏からハマーン、クシャナ、南雲しのぶという代表的な役柄について遺漏なく聞き出す一方で（続）2020/04/16
スプリント
6
著名なベテラン声優へのインタビュー集です。声優を目指したきっかけや若い頃の苦心談、尊敬する声優などが丁寧にインタビューされています。声優を目指す人も仕事に興味を持っている学生さんにもお薦めの内容です。2017/04/09
odaken
5
斯波重治さんを調べてこの本にたどり着きました。 有名な声優さんの11名のデビューから今にかけてのキャリア等などのインタビュー本になっています。 声優を目指している人から、声優を目指してはいなかったけど声優に落ち着いた人など、声優という業種にたどり着いた例がそれぞれちがいます。 ただ、どの声優さんも、現場で各アニメの音響監督や先輩からのご指導を経て、今に至るまでの工夫や悩み等などを語っています。 声優になりたい人や声に関して仕事をしている人は、モチベアップになると思います。2020/11/01
真弓Trick
5
「命を吹き込むプロフェッショナル」という副題は実によく言ったもの。11名の実力派声優さんが、業界に入る馴れ初めから、駆け出しの頃にやってしまった冷や汗ものの失敗談、先輩方から学んだ姿勢や技術、個々のキャラクターに向き合った当時の経験談、等々を率直かつ赤裸々に語りまくってくれる、声優ファン必見のインタビュー集。時間にすればわずか数秒、文字にすればわずか数行だとしても、演者がその声を発するまでにこれだけの努力と葛藤があるのだな、と再認識できる。個人的に挙げるなら、中田譲治さんの演技に対する考察が勉強になった。2017/07/18
