内容説明
身近な植物にも不思議がいっぱい。アジサイやキョウチクトウ、アサガオなど毒をもつ意外な植物たち、長い年月をかけて巨木を枯らすシメコロシノキ、かさぶたをつくって身を守るバナナ、根も葉もないネナシカズラなど、植物のもつさまざまなパワーを紹介。動物たちには真似できない植物のすごさを、「渋みと辛みでからだを守る」「食べられる植物も毒をもつ」「なぜ、花々は美しく装うのか」などのテーマで、やさしく解説。
目次
第1章 自分のからだは、自分で守る
第2章 味は、防衛手段!
第3章 病気になりたくない!
第4章 食べつくされたくない!
第5章 やさしくない太陽に抗して、生きる
第6章 逆境に生きるしくみ
第7章 次の世代へ命をつなぐしくみ
著者等紹介
田中修[タナカオサム]
1947年(昭和22年)京都に生まれる。京都大学農学部卒業、同大学大学院博士課程修了。スミソニアン研究所(アメリカ)博士研究員などを経て、甲南大学理工学部教授。農学博士。専攻・植物生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
107
長い進化で植物が今のようなものに形成されていったのだなと思った。毒草を食べてみたと合わせて読むと面白いかも。2012/10/20
kinkin
104
普段身近にいる人以外の生物といえば植物。その植物のあたりまえのようだが実は人間にできない素晴らしいしくみの数々が、易しく解説されている。食べられないための物質、防御としての渋み・辛味・苦味・酸味、動くことの出来ない植物がどのようにして環境に適応しているのか、子孫を残すための工夫他、読んでみるとやはり植物の持つ能力はすごいことを改めて感じた。植物関連の本を読むことが多いがまずこの本が興味を持つ手引書の一冊になることは間違いないと思う。 2016/12/27
KAZOO
100
興味を持つような書き方です。植物の不思議な能力をわかりやすく説明してくれます。毒をもっている植物など非常に参考になります。やさしくない太陽にこうして生きるものがあったり、逆境に生きる植物などやかなり工夫をして生き延びてきていることがよくわかりました。2015/08/15
TakaUP48
64
キャベツの種の重さは1粒5㎎。市販時の1玉の重さは約1200g。4ヶ月の間に24万倍に成長。凄すぎ!動かない植物は、光合成によりブドウ糖やデンプンなど生命を維持成長するエネルギーを取る。トゲで身を守るバラ。柿の渋みとワサビは辛味で身を守る。えぐい味のタケノコ。病気になりたくないタンポポの茎の白い汁。俗称ハガキノキの葉は傷跡が黒くなるのは傷口をかさぶたで被ったようなもの。有毒物質を身につけているシャクナゲと葉っぱから青酸カリのアジサイにギョ!逆境に生き、次世代に繋ぐぐ植物の逞しさに驚くばかり。覚えきれない!2022/05/01
gonta19
63
2013/8/31 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2014/7/9〜7/13 ラジオの出演などでお馴染みの田中先生の本。語り口そのままの優しい文章に、植物への愛情がにじみ出ている。 これまであまり植物のことを良く知らなかったが、とても面白い世界だなぁ。別の著作も読んでみよう。2014/07/13
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