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出版社内容情報
時を越え,特攻隊員たちがブロードウェイの舞台に甦った.ニューヨーカーたちは,かつて“敵”であった彼らの物語をどう受け止めたのか.NYタイムズが絶賛した公演「ザ・ウインズ・オブ・ゴッド」の波瀾万丈の軌跡を,俳優・今井雅之が熱く語る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shimaneko
10
訃報を受けて本棚から引っ張り出す。もう20年以上前、何の予備知識もないまま、当時の会社の後輩に誘われて観にいった舞台は圧巻だった。すごい役者だったなぁ。ご冥福をお祈りします。2015/05/29
法水
1
今井雅之さんが1998年、脚本・演出・主演を務める舞台『ザ・ウインズ・オブ・ゴッド』をオフ・オフ・ブロードウェイで上演した際の顛末を語ったドキュメント。事務所への失望、膨らむ制作費、なすべき仕事をしないスタッフ……問題山積の中、希望を捨てずに憧れのニューヨークでの上演を果たしたその熱意に圧倒される。宣伝もろくにできず、7人しか客がいない日もありながら、ニューヨークタイムズに劇評が載り、ソールドアウトする日も出てくる。舞台にかける情熱を知るにつけ、本物の役者の一人だったのだなぁと改めてその死が惜しまれる。2015/06/05
こっこ
0
★★☆☆☆今井氏の「ウインズ・オブ・ゴッド」NY公演のドキュメント。彼の夢であるNY公演を実現するに当たり、金銭の問題、スタッフの質、英語の未熟さなど様々な難問が立ちはだかるが、それを情熱と根性で乗り越え公演を成功させるという、夢と希望に満ちたサクセストーリーである。いや、些か皮肉めいた口調になってしまったが、ホントに皮肉である。結局ほとんど無能なキャスト、スタッフへの愚痴と「がんばった自分」への賛美、それなのにそんな実績を認めてくれない日本のマスコミ、芸能界への呪詛に終始している。この人もういいや。2015/08/09